難解極まりない超複雑な機械式時計の仕組みを“優しく”解説する『超弩級 複雑腕時計図鑑』がMEN’S EX特別編集によって発売に。ここでは、その中身をピックアップしてご紹介する。
HAUTLENCE(オートランス)
ヴォルテックス
時間が切り替わるごとに脱進機が60度ずつ回転
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SPEC INFORMATION
特殊なジャンピングアワー&レトログラード式分表示機能を搭載。限定88本。ケースサイズ:50×52㎜ ケースの厚さ:17.8㎜ ケース素材:チタン ストラップ:アリゲーター 巻き上げ:自動巻き 搭載キャリバー:Cal.HLR2.0 防水性能:3気圧 振動数:毎時2万1600振動 パワーリザーブ:40時間 ムーブメントのパーツ数:552個 石数:92石 ムーブメントのサイズ:33.2×37.8㎜ ムーブメントの厚さ:12.35㎜
価格:2600万円
現代建築的な透明ケース内でムーブメント中枢部が回転
2004年の創設以来、独創的な機構とダイナミックなデザインで時計界に新風を吹きこんできたオートランス。
ロレックススーパーコピー革新的でありつつも、ブランド名が本拠地ヌーシャテル(Neuchâtel)のアナグラムであることが示す通り、スイス時計産業の伝統に根づいた時計作りを行う。2010年にスタートしたエクセプショナル・コンセプト・シリーズ第2弾の「ヴォルテックス」では、多層文字盤の時刻表示やスケルトン仕様など、前作のスタイルを受け継ぎながら内部システムを進化させている。
本作に搭載されるムーブメントは、前作のHR2.0を再構築した「HLR2.0」。最大の特徴は60分ごとに60度回転する調速・脱進機構の採用である。テンプ、アンクル、ガンギ車からなる調速・脱進機構のモバイル・ブリッジが、“時”が切り替わるごとに60度位置を変えることにより、重力の影響を補正して精度が向上。つまりトゥールビヨンのケージに近い効果を生むのだ。同時にその様子をスケルトンケースを通して見せることで、このムーブメントの独自性も表現される。
文字盤は2階層による時刻表示となっており、9時位置の上階層には12リンクチェーンのジャンピングアワー表示を装備する。数字を記した12枚のプレートが鎖のように連結するこの時表示は、通常のジャンピングアワーとは異なり、3〜4秒かけて替わる独特のスタイルに。また、分表示はレトログラード式で表示。
スーパーコピーブランド専門店時表示のブリッジ下層の扇型スケール上を、ブランドマークを配した針の先端が移動していくことで“分”を示し、60分に達すると針が逆行することを繰り返す。さらに、扇型スケールの右端にはパワーリザーブインジケーターも備える。
これら現代建築を思わせるデザインは、パリの有名なデザインスタジオBBDC(Berra Blanquer Design Consultants)との提携によって生まれた。6枚の3Dサファイア越しに見渡す超絶機構の眺めは、まさに壮観としか言いようがない。